Ⅰ.隋
・581~618年
1.文帝(楊堅)
①事績
・581年、北周を滅ぼし建国
・589年、南朝の陳を征服し、南北朝を統一
②政策
・土地制度:均田制
・税制:租庸調制
・兵制:府兵制
・科挙の実施:学科試験による官吏任用制度
※魏以来の九品中正を廃止
2.煬帝
・大運河の完成:華北と江南を結ぶ
・高句麗遠征に失敗
・反乱→滅亡
Ⅱ.唐
・618~907年
1.建国と発展
①高祖(李淵)
・在位618~626年
・618年、隋を滅ぼし建国
②太宗(李世民)
・在位626~649年
・628年、中国統一の完成
・律令体制の確立
※貞観の治
③高宗
・在位649~683年
・新羅と連合し、百済・高句麗を滅ぼす
・唐の領土が最大に
2.律令体制の整備
・隋の諸制度を継承
※均田制、租庸調制、府兵制、科挙
①中央官制
・三省六部
・御史台
②法典の整備
・律・令・格・式
③地方行政
・羈縻政策:周辺異民族に対する間接統治策
※征服地に都護府を設置(6つ)
3.動揺・衰退
①則天武后
・在位690~705年
・中国唯一の女帝
・周を建国(唐を中断)
②玄宗
・在位712~756年
※開元の治
・均田制・租庸調制・府兵制の崩壊
→募兵制を採用、節度使が辺境を防備
・晩年は楊貴妃を寵愛、その一族が実権を握る
←反発、安史の乱(755~763年)が起こる
※安禄山、史思明
③安史の乱後
ⅰ.藩鎮の出現
・有力な節度使が自立した勢力を築く
ⅱ.社会体制の変化
※律令体制の崩壊
・土地制度:荘園制
・税制:租庸調制にかわり両税法を導入
4.唐の滅亡
・875~884年、黄巣の乱
・907年、節度使の朱全忠により滅亡
漢字の読み方(タップで開きます)
・隋:ずい
・文帝:ぶんてい
・楊堅:ようけん
・科挙:かきょ
・煬帝:ようだい
・高祖:こうそ
・李淵:りえん
・太宗:たいそう
・李世民:りせいみん
・貞観の治:じょうがんのち
・高宗:こうそう
・新羅:しんら(しらぎ)
・百済:ひゃくさい(くだら)
・高句麗:こうくり
・三省六部:さんしょうりくぶ
・御史台:ぎょしだい
・律:りつ
・令:れい(りょう)
・格:かく(きゃく)
・式:しき
・羈縻政策:きびせいさく
・都護府:とごふ
・則天武后:そくてんぶこう
・周:しゅう
・玄宗:げんそう
・開元の治:かいげんのち
・募兵制:ぼへいせい
・節度使:せつどし
・楊貴妃:ようきひ
・安史の乱:あんしのらん
・安禄山:あんろくざん
・史思明:ししめい
・藩鎮:はんちん
・両税法:りょうぜいほう
・黄巣の乱:こうそうのらん
・朱全忠:しゅぜんちゅう
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