ギリシア文明概観
年代
・前8世紀から前30年まで
大まかな流れ
・ポリスの成立
→アテネ民主政(発展→ペルシア戦争→完成→崩壊)
→ヘレニズム時代
1.ポリスの成立
①ポリス
・古代ギリシアの都市国家のこと
※前8世紀頃から、人々が集住して形成
・ギリシア各地に多数成立した
※そのうちアテネやスパルタが特に有名
②その他の用語
ⅰ.シノイキスモス
・集住のこと
ⅱ.アクロポリス
・城山。ポリスの中心にある丘
→神殿が建てられた
ⅲ.アゴラ
・アクロポリスのふもとの広場
ⅳ.ヘレネス
・自分たちギリシア人を指す言葉
※各ポリスは独立していたが、同じ民族としての意識を共有
ⅴ.バルバロイ
・異民族のこと
ⅵ.植民市
・黒海や地中海沿岸に移住して建設
→独立したポリスとなる
例:ネアポリス(現在のナポリ)など
※異民族を征服・支配する「植民地」とは異なる
2.アテネの民主化
①貴族政治
・原則:軍事を担う者が政治も担う
→武器を購入できる豊かな貴族が政治を独占
②平民の台頭
・植民市との地中海貿易と貨幣の普及
→平民も豊かになり、武器を購入
・重装歩兵として平民が戦いに参加
→平民も政治参加を要求
③ドラコンの成文法
・前7世紀、従来の慣習法を成文化
※ドラコンという人物
④ソロンの改革
・前6世紀初め(前594年)に実施
→失敗
⑤僭主政治
・僭主…非合法に政権をうばった独裁者
→貴族を追放し平民を保護。支持を集めた
例:ペイシストラトス…前6世紀半ばのアテネの僭主
⑥クレイステネスの改革
・前6世紀末の政治家
・陶片追放(オストラシズム)の実施
→僭主の出現を防止するため。市民が投票
漢字の読み方(タップで開きます)
・重装歩兵:じゅうそうほへい
・僭主:せんしゅ
・陶片追放:とうへんついほう
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