世界史

インド、東南アジア、アフリカのイスラーム化

インド、東南アジア、アフリカのイスラーム化

1.インドのイスラーム化

ガズナ朝

・962~1186年

ゴール朝

・1148頃~1215年
・ガズナ朝・ゴール朝とも、アフガニスタンから北インドに侵入
 北インドのイスラーム化を進めた

デリー=スルタン朝

・1206~1526年
・デリーを都とする5王朝の総称
・イスラーム教への改宗は強制されず

スーフィズム(イスラーム神秘主義)の普及などでイスラーム教への改宗者が増加

ⅰ.奴隷王朝(1206~1290年)
・インド最初のイスラーム王朝
アイバクが建国

ⅱ.ハルジー朝(1290~1320年)

ⅲ.トゥグルク朝(1320~1414年)

ⅳ.サイイド朝(1414~1451年)

ⅴ.ロディー朝(1451~1526年)

2.東南アジアのイスラーム化

※15世紀以降本格化

マジャパヒト王国

・1293~1520年頃
ヒンドゥー教の王国
・最盛期はインドネシア全域とマレー半島の一部を支配

・イスラーム勢力の進出により滅亡

マラッカ王国

・14世紀末~1511年
・東南アジア最初の本格的なイスラーム国家
・マラッカ海峡を支配、海上交易で繁栄

・ポルトガルにより滅亡

3.アフリカのイスラーム化

イスラーム化以前のアフリカ

ⅰ.クシュ王国前920頃~後350年頃)
・エジプト新王国の滅亡後に建国
・最古の黒人王国

・アッシリアの侵入を受け、南のメロエに遷都
→以降、メロエ王国とよぶ(前670頃~後350年頃)

アクスム王国(エチオピア王国)に滅ぼされる

ⅱ.アクスム王国(紀元前後頃~12世紀)
・エチオピアの黒人王国
・メロエ王国を征服

ⅲ.ガーナ王国(7世紀頃~13世紀中頃)
・アフリカ西部の黒人王国

・ムラービト朝(イスラーム王朝)が南下してきて征服される
→以降、西アフリカのイスラーム化が進む

ⅳ.モノモタパ王国(11~19世紀)
・アフリカ南部、ジンバブエを中心に支配
※ザンベジ川流域

西アフリカの黒人イスラーム王国

ⅰ.マリ王国(1240~1473年)
マンサ=ムーサが最盛期の王(14世紀前半)
イブン=バットゥータが来朝
(マリ王国を含むアフリカ・アジア・ヨーロッパ各地を訪問)
→『旅行記』(『三大陸周遊記』)を残す

ⅱ.ソンガイ王国(1464~1591年)
・トンブクトゥ…交易都市。黒人による最初の大学も設置


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