封建社会とは
・荘園を経済的基盤とし、その上に封建的主従関係(封建制度)による階級組織をもつ社会
1.封建的主従関係
①封建的主従関係とは
・土地(封土)を媒介とする主君と家臣の双務的主従関係のこと
→西ヨーロッパ各地の国王・諸侯・騎士などの間で主従関係が結ばれた
②起源
・ローマの恩貸地制度
・ゲルマンの従士制
③主君と家臣
・主君:家臣に封土(領地)を与えて保護
・家臣:主君に忠誠を誓い、軍事的奉仕(軍役)の義務を負う
2.荘園
・領主の所有地
※領主…封建的主従関係を結ぶ有力者(国王・諸侯・騎士)
・荘園は、領主直営地、農民保有地、共同利用地から成り立つ
・不輸不入権:領主は国王の役人の立ち入りや課税を拒否できた
3.農奴
・荘園の労働力となる農民。不自由な身分
①賦役
・領主直営地で労働する義務
②貢納
・農民保有地の生産物を納める義務
・結婚税・死亡税を納める義務も
③領主裁判権
・領主が持つ権限。農民に対する強制力
※三圃制
・耕地を春耕地・秋耕地・休耕地に三分し、3年で一巡する農法
→10~11世紀頃普及し、19世紀まで続く
漢字の読み方(タップで開きます)
・封建:ほうけん
・荘園:しょうえん
・封土:ほうど
・恩貸地制度:おんたいちせいど
・従士制:じゅうしせい
・不輸不入権:ふゆふにゅうけん
・農奴:のうど
・賦役:ふえき
・貢納:こうのう
・三圃制:さんぽせい
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